食の教育

【年齢別】すぐに使える!食の大切さが感じられる食育絵本11選

食の教育

絵本は、子どもたちにとって単なる遊び道具ではなく、豊かな心を育む大切なツールです。絵を見て、言葉を聞き、想像力を膨らませながら、様々なことを学びます。特に食に関する絵本は、食事の楽しさや大切さを教えてくれるだけでなく、五感を刺激し、食への興味を引き出す効果も期待できます。

この記事では、日々の読み聞かせのお時間などですぐに使える、「食」にまつわる絵本をご紹介。ぜひ園での食育活動に活用してみてください。

この記事でわかること
  • おすすめ食育絵本11選
  • 絵本を選ぶポイント 3つ
  • 【年齢別】絵本の選び方のポイント
  • 食育絵本読み聞かせのコツ 3つ

おすすめ食育絵本11選

絵本といっても、世の中には山ほどの作品があります。「食育に良いものを」と思っても、絵本選びは案外時間のかかるものですよね。

ここでは人気の絵本を中心に、明日からすぐに使えて食育に役立つおすすめの絵本を11冊ご紹介します。

おすすめの食育絵本11選
  • おすすめ①|おべんとう
  • おすすめ②|サンドイッチ サンドイッチ
  • おすすめ③|おにぎり ぎゅっぎゅっ
  • おすすめ④|スープになりました
  • おすすめ⑤|あっちゃんあがつく
  • おすすめ⑥|ジャイアント・ジャム・サンド
  • おすすめ⑦|ちゃんと食べなさい
  • おすすめ⑧|ばばばあちゃんの料理絵本
  • おすすめ⑨|はらぺこさん
  • おすすめ⑩|たべもののたび
  • おすすめ⑪|おさかないちば

おすすめ①|おべんとう 小西英子/作 福音館書店

お弁当箱用意して、さあて何から入れようか?一番最初は炊きたてのほかほかごはん。それからあつあつのミートボールにふんわり卵焼き。忘れちゃいけないタコさんウインナー。いろんなおかずが次々と詰められて、なんともおいしそうなお弁当のできあがり! 大人も子どもも大好きなお弁当がテーマの絵本です。

お弁当箱用意して、さあて何から入れようか?一番最初は炊きたてのほかほかごはん。それからあつあつのミートボールにふんわり卵焼き。忘れちゃいけないタコさんウインナー。いろんなおかずが次々と詰められて、なんともおいしそうなお弁当のできあがり! 大人も子どもも大好きなお弁当がテーマの絵本です。おべんとう|福音館書店

おべんとうは、リアルで温かみのあるイラストの一冊。まるで本物のお弁当を目の前にしているような気持ちになります。お弁当作りを通して、食事の準備の楽しさや一箱に込める愛情を感じることができます。

おすすめ②|サンドイッチ サンドイッチ 小西英子/作 福音館書店

サンドイッチを作ろう! 真っ白なふわふわのパンにバターを塗って、レタスをのっけて……。トマトにハムにチーズをのせて、お次に登場するのは何でしょう?サンドイッチができるまでを、俯瞰の視点から描いた絵本です。登場する食べ物は、どれもみずみずしく鮮やかな色彩で描かれています。精密でリアルなタッチながら、ダイナミックな展開で子どもたちの心を釘付けにした、大人気の食べ物の絵本。サンドイッチ サンドイッチ|福音館書店

サンドイッチ サンドイッチは、食材のジューシーさが伝わるリアルなタッチのイラストが魅力的な一冊。色とりどりの様々な食材を使ったサンドイッチ作りを通して、食の組み合わせの楽しさを教えてくれます。

おすすめ③|おにぎり ぎゅっぎゅっ きむらゆういち/作 西内としお/絵 世界文化社

遠足に出かけた、くまくん。 お弁当は大好きな“さけ”のおにぎり。 仲良しのさるくん、ぶたさんのお昼ご飯も、 やっぱりおにぎりです。 ところが「一番美味しい具」をめぐって、3匹は大喧嘩に……。 おにぎりを通じて、みんなで食べる楽しさを実感できるお話。 ページを動かしておにぎりをぎゅっと握ったり、 めくるとおにぎりの具が見えたりと、楽しいしかけが満載の1冊。 おにぎり ぎゅっぎゅっ|世界文化社グループ

おにぎり ぎゅっぎゅっは、園の給食やおやつにもよく提供される「おにぎり」を題材にした、しかけ絵本。おにぎりの具を想像させるようなめくりしかけがついています。ページをめくる前に具材のあてっこゲームをしても楽しめます。おにぎりを握る様子が可愛く描かれており、ご飯の温かさが伝わってきます。

おすすめ④|スープになりました 彦坂有紀・もりもといずみ/作 講談社

にんじん、じゃがいも、トマト、ほうれんそう……、木版画で摺られたおいしそうなやさいたちがスープにへんしん。ごくん、おいしい!にんじんが、スープになりました。ごくん。じゃがいもが、とろんとろんのスープになりました。ごくごく。親子の食卓が楽しくなる、野菜とスープの、おいしい木版画絵本。スープになりました|講談社

スープになりましたは、木版画で描かれているため、温かみがあり、食材らしい質感を感じられるイラストが魅力の作品です。野菜がスープになる過程が分かりやすく描かれており、食材への感謝の気持ちを育みます。

おすすめ⑤|あっちゃんあがつく たべものあいうえお みね よう/原案 さいとう しのぶ/作 リーブル

うたって、あそべて、たのしめる、愉快な「たべものあいうえお」。「あ」から「ん」まで、濁音、半濁音も含めて69音すべてが登場。名前の頭文字で「ことばあそび」もできます。あっちゃん あがつく たべものあいうえお|絵本のリーブル

あっちゃん あがつく たべものあいうえおは、食べ物が歌ったり踊ったりする姿が愛らしい作品。言葉のリズム感が心地良く、多くの子育ての場で大人気の作品です。食べ物を使った言葉遊びを通して、食への興味を深めることができます。同作のカルタバージョンも人気です。

おすすめ⑥|ジャイアント・ジャム・サンド ジョン・ヴァーノン・ロード/文・絵 安西徹雄/訳 アリス館

ある暑い夏の日、チクチクむらに400万匹のハチの大群が飛んできて村じゅうが大騒ぎ!そこでハチをやっつけようと村人たちが開いた会議で、パン屋のおじさんがいい方法を思いつきます。それは、ハチの好きなイチゴのジャムでジャムサンドをつくってわなにしよう、というものでした。村人たちは大賛成!みんなで協力してジャイアント・ジャム・サンドをつくることに!果たしてハチをやっつけることはできるでしょうか。ジャイアント・ジャム・サンド | 童話館出版

ジャイアント・ジャム・サンドは、実は50年近くも前に出版された作品。長年にわたり多くの子どもたちを夢中にさせてきた秘密は、その独特で大胆なハチの駆除方法と、リズミカルなストーリー展開。この絵本を読んだあとは、ジャムサンドが食べたくなること間違いなし。

おすすめ⑦|ちゃんと食べなさい ケス・グレイ/作 ニック・ジャラット/絵 小峰書店

デイジーはおまめがだいきらい。ママはおまめを食べたら、よふかししてもいいし、おふろにはいらなくていいし、アイスを100個、ぞうやペンギン、ロケットだって買ってくれるって……!?ちゃんと たべなさい|子どもの本の小峰書店

イギリス出身の著者による世界中で人気の「いたずらデイジーのゆかいな絵本」シリーズ。中でもちゃんと たべなさいは、お豆を絶対に食べたくないデイジーvsどうしても食べさせたいママの様子が描かれていますが、両者に共感してしまう方も多いはず。子ども自身「食べたくない」という気持ちとの向き合い方や、家庭で、保育園で、偏食に悩んだ際のコミュニケーションを掴むきっかけになるかもしれません。

おすすめ⑧|ばばばあちゃんの料理絵本 さとうわきこ/作・絵 福音館書店

(よもぎだんご)春に咲く野草、よもぎ、なずな、つくし、せりなどが、どんな場所に生息しているのか、どうやって見つけるのか、ばばばあちゃんが教えてくれます。そうしてとってきた野草は、茹でたり水にさらして下処理が大切です。よもぎも下茹でを忘れずにして、細かく切ってすりつぶし、白玉粉などと混ぜてよもぎだんごを作ります。たくさん作ったよもぎだんごにきな粉やあんこをつけて、さぁいただきます!よもぎだんご|福音館書店

季節の食材を題材とした作品が多い「ばばばあちゃんの料理絵本」シリーズ。1987年に刊行された初作以来、長く愛される同シリーズの魅力は、肝っ玉が強く、ユーモアと愛に溢れるばばばあちゃんのキャラクター。さらに季節感を感じられるさまざまな料理に誰もが惹きつけられ、「自分でも作ってみたい!」と思うほどに食の楽しさを教えてくれます。

おすすめ⑨|はらぺこさん やぎゅうげんいちろう/作・絵 福音館書店

わたしたちは、どんなときに「はらぺこさん」になるのかな?体の中の「ねんりょう」がたりなくなると、「のう」らら「はらぺこしんごう」が出て「はらぺこさん」になるんだって。お腹がすくって、食べるためにとっても大切で素敵なことだったんだ! 食べて、寝て、遊びながら成長していく子どもたちに「食べる」という行動の仕組みをユーモラスいっぱいの絵と文で解き明かしていく「体の科学」絵本です。はらぺこさん – 福音館書店

はらぺこさんは、お腹が空く原理をわかりやすく描いた作品。食べ物の働きや食べることの意味などを楽しい絵を交えてわかりやすく描いています。さらに人だけでなく、動物たちが色々なものを食べる様子もコミカルに描かれており、「食べること」そのものへの関心を掻立てること間違いなし。

おすすめ⑩|たべもののたび かこさとし/作・絵 童心社

黄色い栄養のカバンを持って旅に出た食べ物たちが、ももいろのトンネルをとおって、いぶくろこうえんを通り、しょうちょうのジェットコースターに乗ってすすみます。たべものが口から入って身体の中で消化され、栄養となって、排泄されるまでのプロセスを、「たべもののたび」として、わかりやすく楽しく描いたロングセラー絵本。絵本を通じて、正しい知識と、食べることの大切さを子どもたちに伝えます。たべもののたび|童心社

たべもののたびは、「からすのパン屋さん」などの人気作で知られるかこさとしさんの「からだの本」シリーズの一つです。言葉だけではイメージしにくい、消化や栄養吸収のことがわかりやすく描かれています。ごはんが身体のどこを通って、どうなるのか。食べ物が体の中を旅する様子が詳しく描かれており、一つの冒険物語のように楽しく、身体の仕組みを学ぶことができます。

おすすめ⑪|おさかないちば 加藤休ミ/作・絵 講談社

お寿司屋さんで、お父さんが注文したタイラギという貝のことが気になった「ぼく」は、お寿司屋さんの大将に魚市場に連れていってもらえることに。朝、まだ暗いうちから早起きして着いた市場はいったいどんなところなんでしょう。市場の中は、大きなマグロに、ぴかぴかのイトヨリダイ、おちょぼ口のカワハギ、たくさんの色、いろんな形の、魚、魚、魚!おさかないちばいちば|絵本ナビ

おさかないちばは、お店や食卓に並ぶような身近な魚が色鮮やかに描かれた作品です。市場という流通の場所をテーマにした作品はあまりない為、「どうやって魚が(食卓に)やってきたのか」を学ぶきっかけ作りにおすすめです。

ちなみにこのページを運営しているNPO法人 MOTTAIも、漁業が盛んな小田原市を拠点に活動しています。同じように魚市場が近くにある地域の保育園でも、ぜひ一読いただきたい作品です。

魚市場の活気ある様子がリアルに描かれているため、まるで市場を見学したような気分を味わうことができます。

この記事を書いた人
清水 みなみ

1997年生まれ、千葉県出身。千葉大学教育学部卒。在学中は幼保小の教育環境について学び、実践経験を積むためドイツへオペア留学。卒業後は訪問介護ヘルパーとして従事し、幼少期の教育と食育が高齢期にも大きく影響していることを実感。好きな絵本は「もったいないばあさん」、子ども達のより良い学びと食事の場を提供するべく現在奔走中。

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    1. おすすめ食育絵本11選
    2. おすすめ①|おべんとう 小西英子/作 福音館書店
    3. おすすめ②|サンドイッチ サンドイッチ 小西英子/作 福音館書店
    4. おすすめ③|おにぎり ぎゅっぎゅっ きむらゆういち/作 西内としお/絵 世界文化社
    5. おすすめ④|スープになりました 彦坂有紀・もりもといずみ/作 講談社
    6. おすすめ⑤|あっちゃんあがつく たべものあいうえお みね よう/原案 さいとう しのぶ/作 リーブル
    7. おすすめ⑥|ジャイアント・ジャム・サンド ジョン・ヴァーノン・ロード/文・絵 安西徹雄/訳 アリス館
    8. おすすめ⑦|ちゃんと食べなさい ケス・グレイ/作 ニック・ジャラット/絵 小峰書店
    9. おすすめ⑧|ばばばあちゃんの料理絵本 さとうわきこ/作・絵 福音館書店
    10. おすすめ⑨|はらぺこさん やぎゅうげんいちろう/作・絵 福音館書店
    11. おすすめ⑩|たべもののたび かこさとし/作・絵 童心社
    12. おすすめ⑪|おさかないちば 加藤休ミ/作・絵 講談社
  1. 絵本を選ぶポイント3つ
    1. ポイント①|それぞれの興味を引き出す絵本
    2. ポイント②|一緒に笑ったり、感動したりできる絵本
    3. ポイント③|読み聞かせが楽しい絵本
  2. 【年齢別】絵本の選び方のポイント
  3. 食育絵本読み聞かせのポイント5つ
    1. ポイント①|事前に一度読み通しておく
    2. ポイント②|子どもが聞き取りやすいように読む
    3. ポイント③|絵本以外の言葉を発しない
    4. ポイント④|ページをめくるタイミングを意識する
    5. ポイント⑤|身近な食材や生活と繋げる
  4. まとめ

絵本を選ぶポイント3つ

絵本を選ぶことは、子どもへの最高の贈り物のひとつです。多種多様な絵本の中から、子どもたちの心を惹きつけ、成長を促す一冊を見つけるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

絵本選びのポイント3つ
  • ポイント①|それぞれの興味を引き出す絵本
  • ポイント②|一緒に笑ったり、感動したりできる絵本
  • ポイント③|読み聞かせが楽しい絵本

ポイント①|それぞれの興味を引き出す絵本

食育を目的としているとはいえ、普段の絵本選びと同じように子どもが普段から興味を持っているものや、最近ハマっているものが題材になっている絵本を選ぶことも大切です。例えば、動物好きの子どもには動物がご飯を食べている絵本、乗り物好きの子どもにはトラックが食べ物を運んでいたり、専用車が出てくる農業に関連する絵本など、子どもの「もっと知りたい!」と思うテーマを選びましょう。

ポイント②|一緒に笑ったり、感動したりできる絵本

食育活動の一貫として絵本を活用する場合、クラスなど複数名に対して絵本を読みきかせることも多いですよね。だからこそみんなで一緒に笑ったり、感動を共有する経験は、子どもにとってかけがえのないものです。食育に関わる内容だけでなく、ユーモアあふれるお話や、心温まるストーリーなど、感情を揺さぶるような絵本を選ぶと、より深く活動の思い出を残すことができるでしょう。

ポイント③|読み聞かせが楽しい絵本

読み聞かせる側の大人が読んでいて楽しい絵本は、子どもにとっても魅力的なものです。リズム感のある言葉や、繰り返し出てくる決めフレーズなど、読み聞かせが楽しくなるような絵本を選ぶと、子どもも一緒に言葉を覚えたり、リズムに乗ったり歌を歌ったりして楽しむことができます。

【年齢別】絵本の選び方のポイント

絵本は食育活動を考える上で、とても簡単に扱える題材のひとつです。より良い物語であれば、1冊の絵本を通じて、みんなでで笑ったり喜んだり、体をよせあい、気持ちを通わせる体験が、子どもたちの食への興味関心を深めることにも繋がります。

ここでは食育活動に使える絵本を選ぶ上でまず知りたい、年齢別のポイントをお伝えします。

この章でわかること
  • 年齢別|1歳児
  • 年齢別|2歳児
  • 年齢別|3歳児
  • 年齢別|4歳児
  • 年齢別|5歳児

0歳児|

実は10ヶ月頃には大人の言葉を聞いて、絵本を面白いと感じる事ができるようになります。丈夫で安全、そして体中の色んな感覚を使って楽しめるように心地の良いリズムの言葉や、変化のある色や形で描かれた絵本がおすすめです。

  • 大きくて丈夫な絵本を選ぶ
  • シンプルな絵と繰り返しの言葉を選ぶ
  • 五感を刺激する素材の絵本を選ぶ

1歳児|

歩くようになったり、スプーンを使ってごはんが食べられるようになったり、気持ちを表現できるようになったりと、出来ることがぐんと増える時期です。大人の真似をして声を出したり、歌ったり、踊ったり、色んな方法で楽しめる絵本がおすすめです。

  • 日常生活で身近なものが題材の絵本を選ぶ
  • 指差しや簡単な言葉が出てくる絵本を選ぶ
  • 音が出る仕掛け絵本を選ぶ

2歳児|

話せる言葉が少しずつ長くなり、会話が出来るようになったり、意思表示をするようになったりと感情をより豊かに表現できるようになる時期です。観察力や想像力もついてくる頃ですので、保育園や家庭などでの生活の一部を描いた絵本がおすすめです。

  • 物語性のある絵本を選ぶ
  • 様々な感情が表現されている絵本を選ぶ
  • 質問を促す絵本を選ぶ

3歳児|

言葉が豊かになり、好奇心や知識欲も強くなる時期。登場人物だけでなく、野菜などの食材の気持ちが描かれた絵本は子どもたちの興味を掻立てるでしょう。また、絵本の場面の変化にも気づけるようになります。「なんで」「どうして?」という言葉をあえて引き出してくれる絵本がおすすめです。

  • 想像力を掻き立てる絵本を選ぶ
  • 道徳的な内容の絵本を選ぶ
  • ハードカバーの絵本を選ぶ

4歳児|

身体も心も急成長する時期です。これまでよりもイラストの細かいところに気づいたり、情報量の多い絵本を理解することができるようになります。 新しい「食」と出会えるように、さまざまな料理名や食材名が載っている絵本がおすすめです。

  • 長文の絵本に挑戦する
  • 情報量が多い絵本を選ぶ
  • 図鑑のようなタイプの絵本を選ぶ

5歳児|

とびきりファンタジーな物語を「ありえない世界」だとわかっていても、どこかで信じることができ、一番絵本の世界に入り込める年齢かもしれません。一見難しいかなと思うような、情報量が多いけれど、魅力的なストーリーやイラストで人気がある絵本にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

  • より複雑なストーリーの絵本を選ぶ
  • 社会問題を取り上げた絵本を選ぶ
  • 字を読むことを楽しむ絵本を選ぶ

食育絵本読み聞かせのポイント5つ

絵本は、子どもたちに食の大切さを伝える素晴らしいツールです。せっかく素敵な絵本を選んだのに、読み聞かせ方が分からなくてはもったいないですよね。

ここでは食育絵本の読み聞かせをもっと楽しく、効果的に行うためのポイントを5つご紹介します。

この章でわかること
  • ポイント①|事前に一度読み通しておく
  • ポイント②|子どもが聞き取りやすいように読む
  • ポイント③|絵本以外の言葉を発しない
  • ポイント④|ページをめくるタイミングを意識する
  • ポイント⑤|身近な食材や生活と繋げる

ポイント①|事前に一度読み通しておく

初めて子どもに読み聞かせる絵本は、事前に自分で一度読んでみましょう。ストーリーの流れを把握し、どのページでどんな声色を出したら良いか、あらかじめ考えておくとスムーズに読み進めることができます。

ポイント②|子どもが聞き取りやすいように読む

子どもが聞き取りやすいように、ゆっくりとしたペースで、はっきりとした発音で読み聞かせましょう。特に言葉のリズムや繰り返しの言葉は、ゆっくりと丁寧に読むことで、子どもたちの心に響きやすくなります。

ポイント③|絵本以外の言葉を発しない

絵本の内容に集中できるように、余計な言葉は避けましょう。「これはね」「次はどうなるかな」といった言葉はついやってしまいがちですが、かえって子どもの集中力をそいでしまうことも。子どもたちの様子や年齢に合わせながら、絵本の言葉だけで子どもたちの想像力を刺激するように心がけましょう。

ポイント④|ページをめくるタイミングを意識する

絵本の内容に合わせて、ページをめくるタイミングを意識しましょう。子どもが次のページを期待している時にめくることで、興味を引きつけ、物語の世界に引き込むことができます。

ポイント⑤|身近な食材や生活と繋げる

絵本の内容を、子どもの身近な食材や生活と結びつけて説明しましょう。例えば、「この野菜、おうちで食べたことあるね!」「このお料理、一緒に作ってみようか」など、具体的な言葉で語りかけることで、子どもたちは絵本の世界と現実世界を結びつけ、より深く理解することができます。

まとめ

絵本は食育活動を始める上で、園での導入や日常保育の中で手軽に使うことができるとても便利で効果的なツールの一つです。題材次第では、子どもたちに「食」の楽しさや大切さをわかりやすく伝え、バランスの取れた食事の大切さを学ぶことができます。さらに数多くの絵本との出会いを通して、子どもたちは自然と「食」の材料や文化に興味を持ち、豊かな食生活を自ら考え、行動していくにも繋がるでしょう。

ぜひ、今回紹介した絵本を参考に、ご家庭や保育の場で食育に取り組んでみてください。食を通じて、子どもたちの健やかな成長を応援しましょう。

プロフィール
この記事を書いた人
清水 みなみ

1997年生まれ、千葉県出身。千葉大学教育学部卒。在学中は幼保小の教育環境について学び、実践経験を積むためドイツへオペア留学。卒業後は訪問介護ヘルパーとして従事し、幼少期の教育と食育が高齢期にも大きく影響していることを実感。好きな絵本は「もったいないばあさん」、子ども達のより良い学びと食事の場を提供するべく現在奔走中。

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